僕の至福の時間は、サウナに入っているひとときです。
スマホも、時計も、情報もない空間。そこにあるのは、熱と呼吸と、自分の感覚だけ。
最初は暑さが気になる。次第に汗が流れ、思考がゆっくりほどけていく。気づけば「考えている自分」よりも
「感じている自分」が前に出てくる。仕事のこと、将来のこと、人とのやり取り。頭の中を占領していた言葉たちは、サウナの熱の中で一つずつ溶けていく。
何かを考えようとしなくていい。何かを決めなくていい。
ただ、今ここにある感覚に身を委ねる。これが僕にとっての最高のデジタルデトックスです。
外に出て、水に触れた瞬間。体の輪郭がはっきりして、「生きている」という感覚が戻ってくる。
整い椅子に腰を下ろすと、静かな時間が流れ始める。不思議と心は落ち着き、呼吸は深く、視界はクリアになる。
情報から離れると、自分の内側の声が聞こえやすくなる。忙しさの中では見逃していた小さな疲れや、違和感や、安心感。
サウナは、体を整える場所であり、心をリセットする場所でもある。何かを足す時間ではなく、
余計なものを手放す時間。だから僕は、定期的にこの「無になれる時間」に戻ってくる。
また日常に戻るために。また人と向き合うために。
まずは、自分の感覚と向き合うために。






